たいせつな絵本『ぼくのブック・ウーマン』

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字を読めないカルは、本の虫の妹ラークを理解できない。本を読めるからなんだっていうんだ!と、そう思っていた。大きな鞄に本を詰めて山を越えてやってきた、あのブックウーマンに出会うまでは。
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かつて、学校に通えない子どものいる山岳地帯の家々に、馬に乗って本を配って回る図書館員がいた。彼女たちの勇気ある仕事をヒントにして生まれた物語。
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娘はなぜかこの絵本が気に入っている。本の楽しさに目覚める過程が好きなのかな。わたしは、娘にとってのブック・ウーマンになりたいなと思いながら、まだ見ぬ物語との出会いに、自分もワクワクしている。悲しいこと、やるせないこともたくさんある。でも、物語のあるこの世界は、なんて素晴らしいんだろう。そしていつも絶妙なタイミングでわたしと本を出会わせてくれた母にも、感謝を込めて。
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この絵本は、二人の著者にとってのブック・ウーマンに捧げられている。
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