児童書『二分間の冒険』
【児童書 No.1】
読了した児童書の記録をはじめます。子どもと読むにはまだ早いかな、と思う本を一人で楽しみ、のたりのたりと投稿していきたいと思います。まず、一冊目。
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#二分間の冒険
#岡田淳 作
#太田大八 絵
#偕成社
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もったいない!小学生の頃にこの本と出会いたかった・・・!面白すぎ。ぐいぐい引き込まれた。著者の岡田さんは小学校の教師だったそう。こんな眼差しで子供たちの成長を見守る先生、素敵すぎる。
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時間は、たしかなものではない。正確に時を刻む時計の時間と、感覚でとらえる時間。この物語は、後者の時間のなかで繰り広げられる冒険譚。
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やんちゃ坊主の悟は、不可思議な『黒猫ダレカ』に、竜に支配された世界へといざなわれる。『ダレカ』はあるナゾをだした。
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『この世界で一番たしかなものとはなにか?』
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その確かなものをつかまえないと、もとの世界へ戻れないという。悟は答えを探しながら、冒険をはじめる。しかし成り行きで騎士になって、竜に戦いを挑む、まさかの展開。この物語、ファンタジーなのにファンタジーな気がしない。別の世界の話として楽しむのではなく、この物語の世界へと入り込んでしまう感覚。岡田さんの魔法か。これはほんと、冒険に憧れる子どもにとって、最高に魅力的な物語。
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最後、悟が仲間と一緒に導き出した答えは、大人にも響くものがある。いやむしろ、大人だからこそ一層響くのかな。勇気を、もらいました。