児童書『長くつ下のピッピ』

21:33 A+ a-


【児童書 No.2】
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#長くつ下のピッピ
#子どものための世界名作文学シリーズ
#リンドグレーン 作
#須藤出穂 訳
#集英社
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子どもの頃から大好きな『長くつ下のピッピ』。作者のリンドグレーンが病気の愛娘のためにベッド越しに語り作った物語だと、今朝初めて知った。
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自由で大らか、そしてものすごく力持ち。どんな高い所へもひょいひょい登り、毎日をどこまでも楽しむ遊びの天才少女、ピッピ。他の人の目なんか気にせずに、自分を信じる力をもっている。優しくて正義感も強いピッピは、幼い子どもにとって、友達でありながらヒーロー。早く娘に元気に外を駆け回って欲しい。そんな思いで、リンドグレーンはこの物語をつくったのかな。
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岩波や偕成社から原作に忠実な翻訳本がでているし、見事な挿絵の絵本もありますが、今回は子どものための世界名作文学シリーズ版を。お話も原作からの抜粋型で、文章は幼い人がピッピに親しみを持てるよう工夫されています。ピッピと友だちになるための本、というところかな。サラッとしていて想像で補う余地のある挿絵も好き。そんなわけで、小学校低学年で本好きの子なら一人で楽しめそう。てか私が子どもの頃に読んだの、たぶんこれだ。
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それにしても、今回読み直して驚いた。ピッピって、9才だったのねー。すごいなー。火事のなか、子どもを助けるシーンとか、ピッピ節炸裂で格好いいし。さっき娘とも楽しみました♡子どもだけでなく、大人だって憧れちゃう女の子。ピッピを読むと心が弾む。大好き!

モザイク遊び『リモーザ』

6:57 A+ a-


1年ほど前に購入したデュシマ社のリモーザ。あまりハマらなかったので封印しておりました。最近、キーナーモザイクが楽しそうなので、そろそろかな?と、思って出したらビンゴ。母、心の中でガッツポーズ。完成品は、人形たちのお部屋の飾りにしたり、絨毯にしたり。
プチプチと、はめる感触も楽しいリモーザ。外すときは少し力がいるので、最初のうちは親が外してあげて、子どもはプチプチすることに専念できると楽しいかも♫

児童書『二分間の冒険』

6:54 A+ a-


【児童書 No.1】
読了した児童書の記録をはじめます。子どもと読むにはまだ早いかな、と思う本を一人で楽しみ、のたりのたりと投稿していきたいと思います。まず、一冊目。
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#二分間の冒険
#岡田淳 作
#太田大八 絵
#偕成社
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もったいない!小学生の頃にこの本と出会いたかった・・・!面白すぎ。ぐいぐい引き込まれた。著者の岡田さんは小学校の教師だったそう。こんな眼差しで子供たちの成長を見守る先生、素敵すぎる。
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時間は、たしかなものではない。正確に時を刻む時計の時間と、感覚でとらえる時間。この物語は、後者の時間のなかで繰り広げられる冒険譚。
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やんちゃ坊主の悟は、不可思議な『黒猫ダレカ』に、竜に支配された世界へといざなわれる。『ダレカ』はあるナゾをだした。
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『この世界で一番たしかなものとはなにか?』
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その確かなものをつかまえないと、もとの世界へ戻れないという。悟は答えを探しながら、冒険をはじめる。しかし成り行きで騎士になって、竜に戦いを挑む、まさかの展開。この物語、ファンタジーなのにファンタジーな気がしない。別の世界の話として楽しむのではなく、この物語の世界へと入り込んでしまう感覚。岡田さんの魔法か。これはほんと、冒険に憧れる子どもにとって、最高に魅力的な物語。
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最後、悟が仲間と一緒に導き出した答えは、大人にも響くものがある。いやむしろ、大人だからこそ一層響くのかな。勇気を、もらいました。