児童書『長くつ下のピッピ』

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【児童書 No.2】
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#長くつ下のピッピ
#子どものための世界名作文学シリーズ
#リンドグレーン 作
#須藤出穂 訳
#集英社
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子どもの頃から大好きな『長くつ下のピッピ』。作者のリンドグレーンが病気の愛娘のためにベッド越しに語り作った物語だと、今朝初めて知った。
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自由で大らか、そしてものすごく力持ち。どんな高い所へもひょいひょい登り、毎日をどこまでも楽しむ遊びの天才少女、ピッピ。他の人の目なんか気にせずに、自分を信じる力をもっている。優しくて正義感も強いピッピは、幼い子どもにとって、友達でありながらヒーロー。早く娘に元気に外を駆け回って欲しい。そんな思いで、リンドグレーンはこの物語をつくったのかな。
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岩波や偕成社から原作に忠実な翻訳本がでているし、見事な挿絵の絵本もありますが、今回は子どものための世界名作文学シリーズ版を。お話も原作からの抜粋型で、文章は幼い人がピッピに親しみを持てるよう工夫されています。ピッピと友だちになるための本、というところかな。サラッとしていて想像で補う余地のある挿絵も好き。そんなわけで、小学校低学年で本好きの子なら一人で楽しめそう。てか私が子どもの頃に読んだの、たぶんこれだ。
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それにしても、今回読み直して驚いた。ピッピって、9才だったのねー。すごいなー。火事のなか、子どもを助けるシーンとか、ピッピ節炸裂で格好いいし。さっき娘とも楽しみました♡子どもだけでなく、大人だって憧れちゃう女の子。ピッピを読むと心が弾む。大好き!